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服ができるまで

資材調達・パターン作成

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 現在の学生服生産の傾向は、少量多品目。そのため、資材は、色・素材等、多種多様です。学生服の「黒」というだけでも、青みがかった黒、赤みがかった黒と、何百種類とあります。テキスタイルも時代とともに進化しています。
 

マーキング・裁断

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 かつては熟練の男性によって裁断作業がなされていましたが、現在は機械化が主流です。パーツを無駄なく配置するよう、カットデータを、コンピューターで細かく設定します。
 写真の中央の機械は、エアーを利用した自動裁断機(CAM)。重たい生地も、効率よくスムーズに裁断できます。機械化により、少量多品目生産に、より早く柔軟な対応が可能になりました。
 現在、学生服・ユニフォームのスカートは柄物が主流です。柄物の場合は、ポイントを決めて、柄合わせをします。チェック柄は、柄の出方が仕様で決められているので、サイズに合わせて、プリーツの部分を深く取るなど、工夫しなければなりません。

縫製

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 縫製は手作業で行われます。セーラー服の衿のラインには、ラインの幅、本数など、各学校のこだわりがあります。特にラインのコーナーの所はきっちりシャープに仕上がるよう、職人の技術が要求されます。
 写真右端は、スカートの脇を合わせている所です。ファスナー付け、ベルト付け等、用途ごとに、スカートだけでも20台以上のミシンを使って縫製します。

検品・仕上げ

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 縫製ラインの最終検査が検品です。仕様書に沿って、その通りにきちんと仕上がっているかチェックされます。検針機により、針や危険物の混入がないかもチェックします。
 その後、仕上げのプレスに入ります。 人体型プレス機、自動プレス機等使い分けます。美しく仕上がるよう、最新の技術が導入されています。ウール等の混紡率他、それぞれの素材に適した、温度・蒸気量・時間を、細かく調節できるようになっています。
 仕上げの最終工程は、乾燥処理です。湿気によって、カビなどを発生させないために、遠赤外線をあて、乾燥させます。この後ラベルを付け包装されます。一着が出来上がるまでに、100人の手を要すると言われています。

取材協力:株式会社トンボ