1. トレンドは、オリジナルTシャツ
Tシャツ業界に、昨今「オリジナルプリントTシャツ」というジャンルができています。すなわち、クラスTシャツや、サークルTシャツなど、10枚、20枚という小ロットの需要が多くなっています。インターネットを通じて、ユーザーがメーカーに直接オーダーするケースも増えているそうです。
2. 最先端のインクジェット式
プリンター
現在のTシャツプリントは、シルクスクリーン印刷が一般的です。1色ごとに版を制作し、1色ごとに色を載せていきます。しかしながら、児島には、全国にまだ7台(H19年現在)しかないという、最先端を行くインクジェット方式のプリント機械があります。
3. 製版不要、小ロット多品目の時代へ
インクジェットプリンターの一番の特徴は、製版がいらないことです。シルクスクリーンだと、色数が多くなればなるほど製版代がかさみますが、インクジェプリンターでは、そのコストがかかりません。多色刷りTシャツが、小ロットでも安価に提供できるようになります。色物のTシャツの場合、写真のように白色を吹き付けて、その上にカラーを乗せます。発色も鮮やかです。
4. フルカラー多色刷りの魅力
フルカラー多色刷り、そして、ぼかしたり、グラデーションを表現したりなど、微妙な色調の調整が可能となりました。写真プリントのような表現もできます。Tシャツの本場、アメリカではフルカラーTシャツも多く見られますが、日本ではまだまだ新しいです。まさに、これからのTシャツであり、進取の気性に富む児島魂が感じられます。
5. より自由な表現へ
また、前見頃と後ろ見頃の模様が繋がった、一枚の絵のようなプリントも可能です。ポケットや襟ぐりなどの段差があっても、問題なくプリントできます。Tシャツをキャンバスに、デザイナーのセンスを存分に活かせる面白いプリントデザインが可能となりました。Tシャツの上にそのデザインをプリントで再現するには、柄をどのように合わせていくか熟達した技術が必要なのは言うまでもありません。
取材協力:株式会社モリ・フロッキー